ことほぎのきみへ

まなぶ先輩はその人柄の良さから
男女ともに人気だ


悟先輩は女子顔負けの綺麗な面立ち

身長も体格も私とほぼ変わらない

その中性的な見た目から
男子のファンも多いみたい

ただ、見た目とは対照的に
性格はとても男らしいのだそう


つゆき先輩はとにかく凛々しい

きりっとした切れ長の目と
泣きぼくろが印象的で
短い髪型がよく似合う

身長も高い。180は超えてる

その高身長を活かして
バスケ部で活躍していたそうだ

つゆき先輩は圧倒的に
女子人気が高いみたいだけど
当の本人は色々あって女の子が苦手らしい



「まなぶ先輩は相変わらず
ほわんとしてるねぇ」

「ふふん、かっこいいでしょ
あげないよ~」

「いや、まなぶ先輩は平均的な顔
タイプじゃないから結構です」

「なにを~?!」


のろける亜季に、ばっさりと切り返すゆうり
亜季はむっとした顔で、ゆうりの体をたたく

そんな二人をなだめたのはゆまちゃん


「亜季ちゃん、ゆうりちゃん
喧嘩はだめ」

「大丈夫だよ
じゃれあってるだけだから」


隣の席に座っている
ゆまちゃんに私は笑いかけた



新幹線内

男女別の席で談笑中


「へぇ…悟先輩
女子みたいですけど、めっちゃ力強いっすね」

「ふっ、なめんなよ?
女みたいでもれっきとした男だからな」

「まなぶ、そんなに亜季が気になるなら
あっちに行ってくれば?
黙ってじっと見つめて
ひとりでうっとりしてんの、まじ怖い」

「え~?行きたいけど
女の子同士盛り上がってるのに邪魔したくないよ」


なにやら腕相撲したり
まなぶ先輩の態度につゆき先輩が引いてたり
向こうは向こうで盛り上がって?いる


こんなに大人数で出掛けたことなんてないから
どうなることかと思ったけど

ゆまちゃんも悟先輩もつゆき先輩も
私の苦手なタイプの人じゃなさそうだから

内心ほっと安堵した


楽しげな皆の声を聞きながら
小さく口許を緩ませ
窓の外、次々流れて変わっていく景色を眺める


楽しい思い出が作れるといいな