Endless movie

「先入っていいよ。」



ドアを開けて私を先に通そうとする。

そんな些細なことでさえ
紳士だなとか思い始めてしまった。


相手は先生なのに。
相手は如何わしい風貌なのに……!!



「あ…ありがとうございます。」



女子校という空間にいると
力仕事も含めて全て自分たちでやらなければならないから、
頼るという考え方が出てこない。

だから、今みたいにドアを開けるという、当たり前に出来ることでさえ
男性にしてもらうことに途轍もなく動揺してしまう。



「好きな場所に適当に座っていいよ。」



視聴覚室は長机が正面に向かって並べられていて、
それが何列もあるからたくさん座る場所がある。



「じゃあ…ここ座ります。」



私は真ん中より少し後ろの、中央の席に座った。