私は女子校に通っている高校2年生のトキ。


少女漫画とは程遠い生活を過ごしている。




授業の終わるチャイムが鳴った。


私の方にすぐさま駆け寄ってきたのは、


唇が切れたのかと言うくらい赤いリップをした


空(ソラ)だ。


スカートはスカートの役割を果たしているのか


分からないほど短い。


いわば、世間で言うギャルだ。


それに比べ私は膝丈スカート。


リップは、先生にバレないような、薄ピンク。


ソラ「ねえー!今日暇ー!?」


トキ「暇だけどー。どうしたのー?」


ソラ「じゃあ、カラオケ行こうよ!」


トキ「いいよー!」


ソラ「じゃあ他の子も誘ってみる!」


放課後、ソラ達とカラオケいくから遅くなる。


っと。お母さんにメールもしたし、


ちょうど、はしゃぎたい気分だったから


結構楽しみだな。


...。


...。


え!?え???


カラオケ店の前にいる男4人の集まりに


ソラは声をかけに行った。


え、なんで、?


ツキ「早速盛り上がっていこうぜ!」


ソラ「いえーい!」


私は、ソラを呼び出した。


トキ「待って!?聞いてないんだけど」


ソラ「だって言ってないんだもの。」


トキ「なんで、私連れてきたの?」


ソラ「トキだって、恋したいくせにー!」


トキ「はー!?」


ソラ「まあまあ、とりあえず行こう!?」


無理やり私はカラオケのパーティームールへ。


ツキ「じゃあ、自己紹介から!ツキです。」


いかにもチャラ男って感じだ。


ズボンにはチェーンみたいなジャラジャラ


あんなの、身につけて邪魔じゃないのか。


その後にも、2人の男が自己紹介した。


特に、その人たちのこれといった特徴はなく


ただ言えるのは、チャラそう。


その言葉に尽きる。


ツキ「はい、次はアオの番だぞ。」


そう、いやいやそうにしている人は


他の人とは違う何か不思議なオーラを感じた


アオ「あ、アオです。」


ツキ「もっとないのかよーー。」


アオ「ないわ、もういい?」


見るからに怖そう。


目の下には絆創膏が貼ってあって、


いかにもワックスで固めただろという


キメッキメのヘアスタイル。


私とは似ても似つかないような人種だった。