カンナが夜で居場所を見つけたのは、14歳(中学2年生)の時。
仲のいい1つ下のミオが、「夜、男の人2人くるんだけど」と遊びに誘ってきた。
相手は19歳。
その時の、私達にとって [19歳] は、充分大人だった。
「ねぇ、名前なんてゆーの?」
「カンナ!」
「カンナちゃんは今何歳なの?」
「14歳!!」
「わかっ!俺らの時はねー...」
若いだけが取り柄。
そんなのに気づくのは、ずっとまだ先...。
初めての夜の街は、キラキラしていて、全てどうでもよくなった。
学校]、[家族]、そんな小さな世界で生きてきて、縛られてばかりの自分が恥ずかしかった。
綺麗に着飾った女の人、酔っ払ったサラリーマン、客引きのおねーさんにおねーさん、チャラチャラした同世代の子達。
みんな、自由に見えたんだ...。
[もっと、もっと、もっと...
私も、自由になりたい!]
カンナの中で、何かが弾けた瞬間だった。
きっと、ミオも同じ気持ちだったのだろう。
14歳と13歳の目は輝いていた。
そこから、カンナとミオは自由を求め続けた。
学校も行ったり行かなかったり、行けば先生とぶつかり合い、問題行動として指導室に呼ばれた。
カンナにとって[暴力]は自由そのものだった。
言葉で通じないこと、自分の意見が通らないことがあれば、手をだす。
そうすれば、ある程度のことは許された。
みんな、カンナを怖がり、怯え、次第にカンナの周りには、親友のミオだけが残った。
ミオは、喧嘩をしてもカンナに怯えることなく、ずっと側に居てくれた。
「ミオ〜、また親と喧嘩した〜...」
「またー!?カンナいっつもじゃん!」
「だってー、なんか、全部私が悪い!みたいに言ってくるんだもん」
「大人ってそーじゃんいっつも!ほっとけばいいって!!」
ミオとカンナは、お互いが抱える、どこにももっていきようのない不安や怒り、焦り、寂しさに虚しさ、それを分かち合い、支えあった。
そんなふたりを、大人達は許さなかった。
仲のいい1つ下のミオが、「夜、男の人2人くるんだけど」と遊びに誘ってきた。
相手は19歳。
その時の、私達にとって [19歳] は、充分大人だった。
「ねぇ、名前なんてゆーの?」
「カンナ!」
「カンナちゃんは今何歳なの?」
「14歳!!」
「わかっ!俺らの時はねー...」
若いだけが取り柄。
そんなのに気づくのは、ずっとまだ先...。
初めての夜の街は、キラキラしていて、全てどうでもよくなった。
学校]、[家族]、そんな小さな世界で生きてきて、縛られてばかりの自分が恥ずかしかった。
綺麗に着飾った女の人、酔っ払ったサラリーマン、客引きのおねーさんにおねーさん、チャラチャラした同世代の子達。
みんな、自由に見えたんだ...。
[もっと、もっと、もっと...
私も、自由になりたい!]
カンナの中で、何かが弾けた瞬間だった。
きっと、ミオも同じ気持ちだったのだろう。
14歳と13歳の目は輝いていた。
そこから、カンナとミオは自由を求め続けた。
学校も行ったり行かなかったり、行けば先生とぶつかり合い、問題行動として指導室に呼ばれた。
カンナにとって[暴力]は自由そのものだった。
言葉で通じないこと、自分の意見が通らないことがあれば、手をだす。
そうすれば、ある程度のことは許された。
みんな、カンナを怖がり、怯え、次第にカンナの周りには、親友のミオだけが残った。
ミオは、喧嘩をしてもカンナに怯えることなく、ずっと側に居てくれた。
「ミオ〜、また親と喧嘩した〜...」
「またー!?カンナいっつもじゃん!」
「だってー、なんか、全部私が悪い!みたいに言ってくるんだもん」
「大人ってそーじゃんいっつも!ほっとけばいいって!!」
ミオとカンナは、お互いが抱える、どこにももっていきようのない不安や怒り、焦り、寂しさに虚しさ、それを分かち合い、支えあった。
そんなふたりを、大人達は許さなかった。

