こんなにも人を好きになるなんて思わなかったのに...。
人生は予期しないことばかりなんだ。

朝になれば眠り、夜になればまた始まる。
とっくにこんな生活になれて、親は世間体を気にしてか、家族という輪から除外される。

「お疲れー!」
私、カンナは夜になるとでかける。
仕事?そんなんじゃない。
いつも通りカンナを認めてくれる場所へ...。

「久しぶり!」
車に乗ると、助手席には私が吸っている銘柄のタバコが新箱でおいてある。

ユー君は、私にとって都合のいい男だ。
欲しいものは買ってくれて、お金がなければ与えてくれる。
好きなところにも連れて行ってくれる。

そう、所詮男と女に[友達]なんて綺麗事はいらない。
割り切らなければ、いつまでも[喰われる側]なんだ。