そして、手をのばして、私の顎をクイと持ち上げた。


彼の涼しい瞳が、いたずらっぽく輝く。


見つめられると、やっぱり目が離せない。


「キスなら、何度でもするけど?」


「え、ちょっ遼ちゃん、んっ」


戸惑いながらも、その優しいキスに、夢中で応えた。


そのまま、また力強く抱きしめられたから、私も彼の背中に腕をまわした。


この瞬間をこれまでなんども夢見ていたけれど、どんな想像よりも、甘くて幸せだった。


「富田、すごく可愛い、もう目を開けていいよ」


「うん、あ、遼ちゃん今、可愛いって言った?」


あまりの彼のレア発言連発に一瞬、耳を疑う。


「さあ、言ったかな」


「絶対言った、言った」


嬉しくて、ピョンピョン跳ねたら、彼は眩しそうに私を見てまた笑った。


願いごとがたくさんかなった、3ケ月記念日。


これから先も、ずっとこんな記念日を迎えられたらいいなと思った。


遼ちゃん、私の大好きなひと。


クールで照れやで、優しい、私の彼氏。


これからもずっと一緒だよ。








Fin