そして片手で、顔を隠してフイッと横を向いてしまった。


目を伏せると長いまつ毛が、色っぽい。


「富田のばか、今のはヤバイだろ」


遼ちゃんは、小さな声でブツブツ呟いていた。


彼の耳たぶが、うっすら赤いのに気がついたら、私もドキドキしてきてしまった。


今日の記念日は、どうなるんだろう。


どんな素敵なことが待ってるんだろう。


今日は、彼の部活が終わるまで待って、一緒に帰る約束をした。


それまでに、お互いリクエストすることを考えておこうということになったので放課後が、待ち遠しくて仕方がなかった。