「俺も・・・・そういうことだからっ」


彼はまっすぐで真剣な眼差しで見つめている。


「え?」


そういうことってどういうこと?


「いっ、以上」


恥ずかしそうに言って、逃げるように踵を返し正門へと駆け出していく。


「え?え?待ってよぉ、遼ちゃーん」


おいていかないでよーと言って、私のカバンを持っだまま走っていく彼を、追いかけた。


私の彼氏の遼ちゃんはとってもクールで恥ずかしがり屋さんだ。


さっきのも多分、彼なりの好きって告白なんだと、前向きに受け取ろうかな、うん。