だって、それじゃあまるで、遼ちゃんが


私に、べた惚れみたいじゃん。


あの彼女もそれを聞いてどう思っただろう。


きっと100年の恋も覚めたんじゃないだろうか。


「あー、クソ、なんか俺すげー恥ずかしいこと言った。マジでどうかしてる」


ブツブツ言いながら、片手で顔を隠してしまう。


うー、嬉しくて、なんだか胸のキュンキュンが止まらないよぅ。


「遼ちゃん、好き」


仔犬のように跳ねて彼の腕にしがみついた。


なんだか胸がはずんで、幸せな気持ちになっていた。


「わっ」


いきなり抱きつかれたからか彼はビックリしてちょっとのけぞるけど、そっと私の肩に手を乗せる。