遼ちゃんのたくましい胸が至近距離にあって、私は赤面して固まる。


ドクンドクン 心臓壊れそう。


うわー、近いよ、遼ちゃん


「遼太郎、おまえさっきの子に凄いこと言ってたなぁ、やるなー」


拓くんはニヤニヤしながら、遼ちゃんの肩をポンと叩く。


「え?なになに、拓くん聞いてたの?遼ちゃんがさっきの女の子に何を話してたの?」


「んーそれはなぁ」


呑気な様子で、素直に答えてくれようとする拓くん。


「あ、やっぱ辞めとく、本人に聞いて、じゃあ先行ってるよー」