「ねぇねぇ花梨!みた?昨日のドラマ!まじで昴くんカッコよかったよね!」

花梨.........私の名前だ。

「あー。みたけど.........そんなにかっこよかった?」

「かっこよかったよ!多分あのドラマで世界中の女子達がみーんな昴くんのこと好きになったよ!?なんでわかんないかなーー。」

「別にわかんないってわけじゃ.........」

「分かってないって!すばるくんの良さは!
.........ごめん、トイレ行ってくるわ」

「......うん」

ガラッ(立つ時になる椅子の音)

ドン!
「いてっ!」

パリン!


「............うえっダサ男だ!まじウザイ!謝れよ!」

ダサ男.........そう。別に私のタイプの人が人とは違いすぎる訳では無い。

カッコイイと言えないのは...............朝倉昴ことダサ男が、、、、、、、私の幼なじみのだからだ。

あれ、昴の変装用のメガネヒビ入ってね.........?
.........行かなきゃ。

「あっこ!先行ってて!」

「え.........花梨!?」







タタタッ

「昴っ」
「.........メガネ.........ヒビ入っちゃったじゃん。どーすんの」

「仕方ねぇだろ。俺はただ歩いてただけなのに、あいつが急に立つからいけねぇんだよ。」

そこはカンケーないってば。

「ねぇどうす.........」

ガラッ

「花梨?」
「おっかしーなー。こっちに行ったきがしたんだけど.........」

(あっこ!? )

「花梨ー!いるんでしょー!」

スタッ

「.........あいつならさっきあっこのとこ戻らなきゃっつってお前の所まで走ってたぜ」

いやアホか!メガネなしだとバレるって!昴!

「.........え?ダサ男?」
「メガ.........ネ?は?」

「さっき割れたんだよ。粉々だわ。」

「え、ごめん.........。て言うか、なんかキャラ違うね、、、あんまし喋んないから話すの苦手かと思ったら普通にクラスの男子みたい.........」

「.........クラスの男子だが?」

「あ、いや、なんか男として見てなかったって言うか.........なんか、よくわかんない」
「っていうか髪の毛長くない?頭かして切ったげるよ」

グイッ

「や、やめろよっ」

パサッ

(あっ!(花梨))

「.........え?朝....く...ら......昴.........?」

「.........よけーなことしてくれんなよ」

え.........バレた、?カツラとられてるよね.........

ガバッ!

「あっこ!何してんの!」

「え!?花梨!」
「.........どういうこと.........?花梨は知ってたの?」

「.........はぁ。」

「ちっ」

「あっこ。ここだけの秘密ね。私とスバルは幼馴染みなの。だから知ってるってだけ。」