「うぅ〜っ///結菜ー、し、椎名さん引いてない?ドン引きしてない?…やっぱ怖いから言わないで〜」
足をバタバタさせながら、
結菜に抱きついて顔を埋める。
「よくやった!いいぞ〜美夜!店内でイチャイチャをまき散らした挙句、ライバルへの宣戦布告!最高じゃん笑」
湊に馬鹿にされている。
「一時はどうなるかと思ったよ。」
廉斗の言葉に顔を上げる。
「ごめんっ、心配かけたっ。」
「いや、美夜が謝ることじゃない、悪いのは美夜をそうさせたあの人たちだし。椎名さん、ほんと凄い人だね。あんなフォローの仕方すると思わなかった。」
私はうんうんと頷く。
すごく救われた。
結菜は愛菜さんをみて、
「なんか…怖いね。気をつけてね。ていうか、美夜ちゃん可愛すぎ〜!椎名さん大変だ〜」
と私をぎゅーっとしてくれる。
「白石。すげぇ見せつけてくれたけど、仕事中。」
私は、すぐに立ち上がって、謝る。
店長に騒いですみませんということと、
バイト中に申し訳ありませんでした、今日仕事中にご迷惑をおかけしたので今日の分お金いらないです、と伝えるけど、
「大丈夫。他にお客さんいなかったし、バイト中ではあったけど、いつもちゃんと真摯に働いてくれてるし、今回は2人にとって大切な話だっただろうしね。」
と返されて、
私はお礼と謝罪をもう一度する。

