飼い主の溺愛


それから一週間くらい椎名さんに言うタイミングを逃したまま…

もうこのままサプライズでお礼を渡すのもいいかもしれない。

土曜日の今日もお昼にバイトに入って、

椎名さんには結菜と買い物に行くって伝えて家を出た。

頑張るぞっ

クロくんも今日は入っていて私に色々教えてくれる。

店長も、

「ゆっくり覚えればいいし、挨拶とかさえちゃんとしてくれれば大丈夫だからね〜」

と優しく色々教えてくれる。

お店をオープンしてしばらく経って、

3時ごろになった時。

あと2時間のシフトだなぁと考えていると、

お客さんが入る音がする、

慌てて振り向くと、

「やっほー!遊びに来たよ!」

「結菜!いらっしゃいませ!」

結菜が彼氏と湊、廉斗と一緒に入ってくる。

わわわ、頑張って接客しないと!

おすすめメニューを持って、お冷をもって、案内した席の方にいく。

「えっとこれが本日のおすすめメニューで、日替わりはここに書いてありますっ!」

敬語で頑張っていると、

「美夜ちゃん、他のお客さんいる時にあまりに汚い言葉使わない限りはフランクで大丈夫だよ〜」

と店長が声をかけてくれる。

そ、そうなのか…

恥ずかしい…