「湊たちはバイトとかどうしてる?」

私は3人に尋ねる。

「俺はバイトしてない。」

湊が答える。

そうだよね、そんな困ることもないか〜

「僕はいとこの家庭教師してるから、それでお小遣い程度って感じかな」

そか、廉斗は頭いいもんなぁー…

家庭教師…は、不安だなぁ。

「私は家でハンドメイドしてお小遣い稼ぎしてる〜」

さすが結菜!

うーん…

「どうしたの?美夜ちゃんやりたいの?」

「椎名さんに生活費とかやっぱり払いたいと思って…受け取ってくれなそうだけど…」

それに椎名さんから色々貰いすぎてるから、

何かお礼にお返しがしたいって思ってるんだけど…

もう少し余裕のあるお金が欲しい…

「えーじゃあアレもう少し増やす?」

結菜の発言に湊も廉斗も納得して、

私をみる。

「ううん、3人にまで忙しくさせちゃうし…どっか別のとこでバイト探すよ…」

うーん…

どーしよーかなぁ…

バイト初めてだし…

「俺のとこ募集してるけど入る?」

いきなり声がする。

あ。

「クロくん!」