次の日になって、全員が家を出た後、
掃除を始める。
片付け残しとくと美夜が勝手にやってしまいそうだし…。
しばらくして、
美夜は迎えに行くと言ったのに、
悪いと思ったのか、
湊くんと近くまで帰ってきたからと、そのまま家に帰ってきた。
「おかえり。」
「ただいまです…」
少し照れながら慌てて自分の部屋に着替えに行く。
着替えから戻ると、
せっせといつも通りの掃除を始める。
俺は俺で別のところを掃除していると、
俺の部屋の掃除機をかけてた美夜が俺のそばに来て、
気まずそうに手を伸ばす。
…?
俺は伸ばされた手に応えようと手を伸ばすと、
手のひらに何か置かれた。
よく見てみると、
…やってくれたな、愛菜のやつ。
キラキラと光るピアスが片方のっていた。
「掃除機で吸わなくてよかった…です。」
美夜は俯いたままで表情はわからない。

