美夜を送って、軽く追加で酒を買って戻る。

「おかえり〜、美夜ちゃん、ほんと美人だね。えらい大切にしてんじゃん。」

ニヤニヤしながらさっそく恭介が近づいてくる。

「若すぎない?何歳よ。」

愛菜の質問に、聞こえないふりをする。

「んぁ〜?あ、酒追加で買ってきた。」

愛菜は不服そうに俺の腕を掴む。

「ねぇ、晴翔くん、きいてる?」

俺はさりげなく、腕を振りほどきながら、

「美夜についてはそっとしておいてやって、頼む」

と答えながら、ソファに座る。

他のメンバーもだいぶ出来上がっていて、

その中に混じる。

こいつらが付いて来なければ、

美夜と今頃ゆっくりロールキャベツ食べてたのかな…

まっ、そのおかげで美夜から寂しいって言ってもらえたし…

俺が振り切れなかったせいだし…

仕方ないか。

お酒を飲みながら早く明日になれと心の中で思った。