え、湊?

「いいよ、出な?」

椎名さんは頭をポンポンとしてくれる。

怒ってるわけではなさそう…

「はい。」

『美夜オッケーでた?俺腹減ったからコンビニでもよってから行くから少し待たせるかも。お前も一緒にいく?』

ご飯は食べたいけど、

まだオッケーが出ていない。

「あ…まだ家出れてないから、コンビニ寄ってていいよ、待たせるかもだし…」

『え?椎名さんやっぱダメって?』

「いや、あの、今話してて…」

『変われ。』

え。

私は椎名さんに湊からの電話を回す。

椎名さんは理解したみたいで、

すぐに受け取って対応してくれた。

椎名さんが途中驚いた表情をして、

私を見る。

…?

電話を返された時にはもう通話は終わってて、

「美夜、行っておいで。」

と椎名さんが言う。

え!なんで?

「でもその代わり、俺が送るか、湊くんが迎えに来るか、タクシーで駅まで行くか、にしてね。危ないから」

少ししゃがんで私に目線を合わせてくれる。

椎名さんに送らせるわけにはいかないし、

タクシーのお金は勿体無いし、

湊なら甘えちゃってもいいかなと思って、

「みな「俺ちょっと出てくる。追加で買うものある?恭介、家任せたぞ、わかってんな?」」

え、え。