「ねぇ、美夜ちゃんは晴翔くんとどう言う関係なの?」
愛菜さんに聞かれる。
しかも大きな声で聞くから、
みんな私達の方に興味を向けている。
なんて答えるのが正解で、
なんて答えるのが迷惑がかからないんだろう。
「あのな、お前ら…「い、居候させてもらってるだけです!お世話になり尽くしててっ…えっと…」」
椎名さんの口からなんて出てくるのかも怖いし、
高校生の私との関係で勘違いされて、
迷惑をかけるのも怖い…
これであってるよね…
椎名さんを横目に見る。
え、寂しそうな目…
なんで…
「居候って美夜ちゃん大学生?」
あっ…えっと…
私は高校生ですって言っていいのかわからなくて、
戸惑う。
何も言えずにいると、
「どうしたの…?というか、お家には帰らなくていいの?男の人の家にいるなんてご両親心配しちゃうわよ?」
っ。
愛菜さんの言葉が心に刺さる。
わかってる悪気がないことは。
でも…
だめ、思い出すな、私。

