「美夜ちゃん!俺、こん中だと唯一、晴翔と同じ職場で働いてる恭介。よろしくな!」
明るくて、元気なお兄さんって感じだなぁ。
たまに、仕事のお話ででてくるずっと腐れ縁でって言ってた秘書さんのことかな?
差し出された手に答えなきゃいけないのはわかっているし、失礼になっちゃうって思うのに、
なかなか初対面の人でいきなり握手は難しい。
躊躇っていると、
椎名さんがその手をはたく。
「いちいち握手求めんな。汚ねぇ手で美夜に触んなよ、恭介。」
笑って挑発する感じ。
恭介さんは笑って、
「相変わらず俺につめて〜」
と言って、
その手を引っ込める。
ごめんなさい…
椎名さん、ありがとうございます。
椎名さんと握手するときも、
いい人だとわかっているけど、
勇気が出なくて、指先で触れるだけだったなぁ…
そう思うと最近の自分は、
椎名さんに対して、ペット的に言う、
懐いてきているのだろうか…

