そのあと二人で美味しくお鍋を食べて、

片付けをして、

順番にお風呂に入って、

椎名さんはまだ仕事をするみたいで、

リビングにいた。

私はもう寝る時間…

でも、今日はなんだかもうすこし一緒にいたいような…

キッチンでお風呂上がりのお水を飲みながら、椎名さんの背中を見つめる。

落ち着くし、あったかい気持ちになれるし…

もうすこしだけ…

でもお仕事邪魔になるかな…

「美夜。俺はまだ起きてるから先寝ちゃっていいからね。おやすみ。」

と椎名さんが振り返っていう。

そう、だよね。

「わかりました、おやすみなさい。」

そう言って自分の部屋に向かう。

リビングの扉を開ける前にもう一度椎名さんの背中を見つめる。

……。