「ん…」
3人を送り届けて、駐車場に着いた時、
美夜が助手席で動く。
起きた…か?
「んん…ここ…あれ!カフェは?3人は?」
と一人でパニックになっている。
「3人はもう送り届けたよ。ここは家の駐車場。気持ちよく寝れた?」
美夜はさーっと血の気が引くようだ。
「す、すみません!私またご迷惑をっ」
「大丈夫だって。」
俺が笑っていると、少し安心したのか、
「笑い事じゃないです…」
と、照れ臭そうに、下を向いた。
怖がらせないように、
ゆっくりゆっくり手を伸ばすと、
美夜は不思議そうに俺を見る。
ゆっくり伸ばした手で、
美夜の頭をポンポンとすると、
美夜はまた下を向く。
「し、椎名さん…?」
「美夜、可愛いね。よし、帰ろうか。」
「へっ、あっはいっ」
素早く運転席を降りて、
助手席に回る。
シートベルトを外すのに苦戦してる美夜のシートベルトを外してあげて、
さっきと同じように美夜を持ち上げる。
「え、えぇ!?」

