「というわけで、うちの美夜ちゃんをお願いします!」

結菜ちゃんの言葉に頷くと、

「でもこいつ、ほんとに鈍感なんで、手こずると思います。」

と湊くん。

うん、そんな気はしているよ…

「あと本人は気づいてないけど、ほんとに美人なんで、ナンパとか狙われるので気をつけてください。」

本人気づいてないのか。

どれだけこの3人に守られてきたんだ…

まったく…

美夜を見ると気持ち良さそうに寝ている。

でも、3人も顔整ってるよなぁ…

類は友を呼ぶ、なのか。

絶対、美男美女幼なじみで、

学校で一目置かれた存在なんだろうなと思う。

「んじゃ、そろそろ起こしますか?」

湊が美夜に手を伸ばそうとする。

俺は、

「あーいーよ。寝かせたままで。」

と言って、店員さんを呼んで、

お会計をすませる。

3人は払うというけど、

さすがに…払わせないよ。

カッコつけさせてほしいかな。