「え、正気ですか。」
「びっくり!」
「え、会ったばっかですよね?」

3人がそれぞれ思いを口にする。

まぁ確かにそう思うよなぁ…

「俺も不思議なんだけど。美夜にぶつかって、美夜を家に連れて帰るとき、守りたいって直感的に感じたんだ。大切にしたいって思いはまだ数日なのに日に日に大きくなるよ。」

と答えると。

3人は嬉しそうに、

「よろしくおねがいします。」

と声を揃えていう。

え。

「俺、廉斗くんか湊くんは美夜が好きなのかなとか思ってたんだけど。」

なんか美夜を見る目が優しかったし…

「いや好きですけど。妹?」

「わかる。手のかかる妹だよね。結菜の方がよっぽど姉って感じ。」

と二人が目を合わせて笑う。

ちょっと拍子抜けだ。

美夜が幼なじみを合わせたいって言った時、

3人もいるなんて思わなかったし、

男がいると思ってなくて、

見た瞬間、結構焦ったのに。

一緒に過ごした年月では超えられないものがあんのかな、とか。