っ…?

右肩に重みを感じて横を見ると、

美夜が寝ている。

一瞬、また気を失ったのかとヒヤリとした。

けど、

ただ寝てるだけみたいだ。

「珍しい。」

廉斗くんが言う。

「珍しい…?」

「あー、美夜ってやっぱり家が特殊だからか、他人に気を許さないとこがあるというか…」

廉斗くんが説明してくれる。

「俺ら以外のやつと話すときとか作り笑顔モードに入るというか、一定の距離が生まれるんですけど、椎名さんと一緒の時はなんか、ほんと、甘えん坊に拍車かかってますよね。」

と湊くんが続ける。

甘えん坊…

やばい、嬉しいかも。

ニヤニヤしてしまいそうなのを必死に堪えていると、

「椎名さんは美夜ちゃんをペットにしたいんですか?彼女にしたいんですか?」

と、真剣に結菜ちゃんに聞かれる。

俺は…

「美夜を家族にしたいかな〜。もちろん、奥さんとして。」

ふっと笑っていうと、3人は目を丸くする。