…っ!

夢…?

目を開くと、あの家とは違う天井。

「ここは…?」

黒と白のモノトーンな部屋。

すごくシンプルで整った部屋。

こんなところ…知らない。

状況が読めない…

ーコンコンー

控えめなノック。

だれか…来る…

私は息を潜めて、再び目を瞑る。

「入るぞ〜」

小さな声で開かれるドア。

…男の人?

近づいてくる足跡に鼓動が速くなる。

「…ゃ…」

おでこに当たる手に驚いて、

振り払ってしまった。

私は咄嗟に身体を起こし、

足を抱きかかえる。