ポカポカと春の暖かい日差しが差し込む部屋で、

隣には美しい猫、

改め、

俺の彼女の美夜がすやすやと気持ちよさそうに寝ている。

起こさないように、

ベッドから身を乗り出して、

ベットサイドの棚から小さな箱を出す。

中身を静かに取り出して、

美夜の薬指につけて、

箱を元に戻す。

起こさないようにまた、

そっと抱き寄せて二度寝に入る。

ねぇ、美夜、

俺と家族になろうよ…

ゆっくりと目蓋を閉じながらそっと呟いてみる。

さぁ、起きた時どんな反応するかな。

幸せを優しく包んでポカポカのこの陽だまりでもう少し眠りにつこうか…