しん…と静まり返る会場。

後ろ姿で佇む1人の女性。

見覚えがあるその後ろ姿に、

息を飲む。

「美夜…」

俺の声に他の奴らが反応する。

「え、あれが美夜ちゃん!?」

美夜が振り返って、静かな笑みを浮かべ一歩踏み出すと、落ち着いたサウンドが流れ始める。

綺麗…だ。

すげぇ、圧巻。

すごい熱狂の中、

美夜は可愛い服のときはあどけない笑顔で、

大人っぽい服の時はセクシーな笑みを。

堂々とランウェイを歩く美夜に目が逸らせない。

もう、美夜…

勘弁してよ、どれだけ俺を惚れさせる気なの…

少し露出の高いセクシーな衣装で歩く美夜。

お客様へのファンサービスもきちんとこなす。

手を振ったり、笑顔をみせたり。

その中で、目が合う、

吸い込まれそう、

美夜は一瞬驚いた顔して、

嬉しそうに笑ったかと思ったら、

一息ついて、また大人な表情をする。

そして、大人な笑みで俺に投げキスして不敵に微笑む。

あぁ、もう。

ほんと、、、

なんて彼女だ。