チラッと入り口で渡されたチラシをみると、

美夜のクラスは展示をやってるらしい。

ってことは、当日は忙しくは無いのかな。

少しは一緒に美夜と回りたい。

彼氏は俺って牽制しておきたいし…

と考えていると体育館に着く。

舞台がランウェイみたいに飛び出してて、本格的。

もうすごい人で、

あらかじめ学校には伝えていたから俺らは特別に見やすい2階から見させてもらうことに。

とはいえ、俺らの予約って感じで区切られた横にも人はギュウギュウ。

「あー楽しみ!」

「今年はどんな服だろう!」

「てか、あの4人てまずビジュアル的にも最高だよなー」

え、4人。

まさか…

「白石さんの雰囲気変わるの姿見れるの毎年この時だけだしなー!」

え。白石って…

俺と恭介は目を合わせる。

と同時に落ちる照明。

映し出される1人の女性。