少しお茶をして、時間が経った頃、
椎名さんが
「少し席を外すけど美夜大丈夫?」
と尋ねてきた。
…?何か用事かな?
頷く。
すると、凛さんに、
「じゃあ少し頼んだ〜」
って言いながら部屋を後にする。
さっきまでずっと居たからか、
なんだか少し寂しい。
椎名さんの背中を見送っていると、
「寂しい〜?」
と、凛さんがニヤニヤしながら私に問う。
「さっきまでずっと一緒だったから…不思議です。あったばかりなのに、少し寂しいです。」
と答えると、自分で聞いたのに凛さんは少し驚いて、
「なんだか、美夜ちゃんは猫みたいだね!」
と言って、服を並べ始めた。
ねこ…?
でも確かに今のこの状態は、
捨て猫の私を拾って
優しくお世話をしてくれる飼い主様だ。
ふふっと少しこのぴったりすぎる例えが可笑しく思えて笑ってしまった。
「え!笑った!可愛い!」
凛さんが嬉しそうに笑ってくれる。
凛さんの方が、百倍可愛い…

