「あー、そろそろ着くみたいなんだけど、美夜会う?」

多分、わたしの疲れを気にしてくれているのだろう。

「お礼も言いたいので会いたいです。」

と返すと、了承してくれた。

どんな人なんだろう…

インターホンが鳴って、

出迎えに行く。

扉が開くと…

か、可愛い〜

お人形さんみたいな女の人が立っていた。

「あ!こんにちは!晴翔の姉の、凛です!」

ふわふわっと可愛い笑顔で挨拶してくれる。

「昨日はありがとうございました。えっと、白石美夜です…」

「美夜ちゃん!可愛い〜!」

今にも私に飛びついてきそうなのを、

椎名さんが慌てて止める。

人に急に近寄られるのが怖いってわかってくれてる…のかな?

すごく心遣いが優しい。

「何よ〜晴翔、邪魔するな〜!」

「わかった、わかったから落ち着け。驚くだろう。」

「むぅ〜…美夜ちゃん、よろしくね。」

そう言って今度は手を伸ばしてくれる。

ゆっくりそれに答えてると、

嬉しそうに笑ってくれる。

椎名さんの家はみんなこんなにあったかいのかなぁ…

素敵だなぁ…