椎名さんは、

「いや、恭介は彼女と同棲してるからね、他の人探すつもりだよ、美夜?どうした?本当に大丈夫だから、今日くらい楽しんでみんなで過ごしな?」

と答える。

他のお友達…

私は愛菜さんと、由梨さんしかしらない…

男の人も家に来てたけど、泊まりに行くほどではなさそうだったし…

でも、愛菜さんの時よりも、

由梨さんの時の方が心がざわついた。

椎名さんのお付き合いしてた人…

「由梨さん…とか…ですか?」

「え、由梨さん?」

聞き返されただけで、

返事なんてされてないのに、

ざわざわする。

…まだ椎名さんはお家にいる。

「…じゃあ私が椎名さんのお布団にお邪魔して寝たいです…」

「え。」

「そしたら、布団みんなもう少し余裕もって寝れるし、私も端っこで邪魔にならないように寝るので、椎名さんも自分のお布団で寝れます…」

わがまま言ってる自覚はある。

だっていつも私と過ごしてくれてて、

今日くらいは、彼女さんとか、

他の女性との時間を大切にしたいかもしれない。

でも、

でも、それを見送るのはどうしても嫌で…