美夜のことを気にしつつも、

話し合いを進める。

しばらくしてから、

美夜が立ち上がってまたキッチンのほうに来た。

みんなの飲み物を入れ直してるみたいだ。

手伝うつもりで横に立つと、

一歩横にズレられた。

え。

気のせいかと思ってもう一回その距離を詰めようと近づいてみる。

と、やっぱり、

一歩美夜が横に避ける。

…さっきの?

「あの、、、美夜?」

「…大丈夫ですよ!飲み物追加するだけなので!」

何もないように言われる。

「じゃあなんで俺から距離取るの?」

「…とってないです。」

少し拗ねたような声で美夜が言う。

美夜に触れようと手を伸ばそうとすると、

「白石、持ってく。」

クロくんが間に入ってきて、カップの乗ったトレイに手を伸ばしてきた。

…いいタイミングすぎる。

「え、あ、ありがとう…」

美夜も驚いてるみたい。

「俺が手伝うんで、椎名さんは仕事してください。」

クロくんに言われる。