「ちょっと晴翔、どこであんな美人で可愛らしい彼女見つけてきたの?」
「晴翔羨ましい〜」
席に戻ると、
由梨さんと恭介に言われる。
美夜の方を見ると、顔を真っ赤にしながらクロくんとコソコソと話をしている。
…さっき俺に抱きついてきてたのに、クロくんにまでそんな可愛い顔みせんの?
「あら、私にはそんな顔見せてくれたことないのに。」
ムッとしている顔を由梨さんに覗き込まれる。
「か、からかわないでください…」
由梨さんとは数年前に少しだけ付き合っていた。
あの頃は由梨さんに憧れが強くて、
嫉妬とかする余裕もないくらい、
ただただ追いかけていたな…
ふと思い出していると、
由梨さんに前髪を触られる。
「ちょっと大丈夫?いきなりぼーっとして…」
「こら、晴翔、美夜ちゃんも由梨さんもは羨ましすぎるぞ!」
「大丈夫です…恭介うるさい…」
もう一度美夜に視線を移すと、
美夜と目が合う。
でもすぐにそらされた。
え、少しショック…