私は慌てて椎名さんから離れる。

「えっと、その、すみませっ、うぅ〜」

なにをどう話せばいいかもパニック。

椎名さんの方を横目で見ると、

すっごく嬉しそう。

楽しそうに私を見てすごく笑ってる。

は、恥ずかしい…

「く、空気を乱していまい、も、申し訳ないです…み、見なかったことにしてください〜!!」

私がみんなに謝ると、

幼なじみ三人は背中をバシバシ叩いて、

「俺たちがいるのに、よくやった!」

「周りが視界に入らなかったんだね」

「美夜ちゃん最高!」

と嫌味交じりに褒めてくる。

恭介さんは、

「いいなぁ、晴翔羨ましい〜」

と呑気に笑って、

「美夜ちゃん大胆ね」

なんて由梨さんも楽しそうに笑う。

笑ってないのはクロくんくらい…

なんてことをしてしまったんだ…