ふきんに手を伸ばそうとする私を
後ろから抱きかかえて、座る。
そして怪我した手に優しく触れて、
手当をしてくれる。
「し、椎名さん…自分でできますっ」
「はいはい。」
まったく聞く耳を持ってくれずに、
絆創膏が貼られる。
「美夜、疲れた?大丈夫?」
「だ、大丈夫です…わ、椎名さん!歩けますって!」
「はいはい。」
軽く笑いながら椎名さんが私を持ち上げてお風呂場に向かう。
「ふきんは流しに置いといてくれて大丈夫だから!ありがとうね。みんなも怪我ない?」
とみんなに声をかけて、怪我がないことを確認したら扉を開けてお風呂場に連れて行かれる。
は、恥ずかしい…
グラス…
気に入ってたのになぁ…

