飼い主の溺愛


少しモヤモヤしながら料理を進めていると、インターホンが鳴る。

あれ、まだ来るのかな?

すると、結菜が走っていく。

え、まさか。

「「お邪魔しまーす。」」

リビングから顔を覗かせると、

結菜の彼氏のゆうくん、そして、クロくん。

なんで…

湊を見ると、

「だってお前料理してんじゃん!結菜が廉斗とるから!こうしたら、結菜はゆうが相手するし、俺はクロと廉斗に教えてもらえて一石二鳥!」

アホ湊。

私は椎名さんの方を恐る恐る見ると、

椎名さんは驚きつつも、

許可してくれる。

てか、この状況するしかないじゃん!

椎名さんに迷惑かけないでよ〜

「美夜、やっぱ俺手伝う?さすがに人数多いでしょ?」

椎名さんがキッチンに来てくれる。

私が、

「すみません…湊が…」

と言うと、

「家とは違う美夜が見れそうだし大丈夫だよ。」

と少し笑って、言う。

「ありがとうございます…。お料理は大丈夫です!さすがに凝ったものは出来ないですけど…大丈夫ですか?」

「大丈夫、ありがとな。」

椎名さんの背中を押しながら席に戻す。

モヤモヤするところはあるけど、

とりあえずお料理だ!