家での椎名さんは私のだ!

と、少々ていうか、だいぶ一方的な図々しい決意?をしてから数日。

今まで通りの変わらない毎日を送っている。

変わったことといえば、

今日椎名さんの許可を得て、

お勉強会、兼、お泊まり会が

椎名さんの家で開催されていることくらい…かな。

「美夜、ここ教えろ。」

私と廉斗は勉強ができないわけじゃないけど…

「廉斗、わたしにも〜」

結菜と湊は割と壊滅的…というか、教科によっては赤点ギリギリである。

たぶんコツコツやらないからだなぁ…

湊に説明を始めていると、

玄関が開く音がした。

「廉斗、バトンタッチ!」

私は慌てて玄関に走っていく。

玄関に着くと、椎名さん。

「おかえりなさい。お疲れ様です!」

「美夜、ただいま。ありがと。」

頭をよしよししてもらって少し嬉しい。

…あれ?

玄関はまだ少し開いてる。

その隙間には…