「私を結婚式に呼ばなかったのは、自分たちの関係が私にバレることを恐れて呼ばなかったんだと思います…。

その友人に会って、このことを話したら…彼がしつこかったとか私も嫌だって断ったとか…もう、何を言ってるんだろうって…。

私が聞きたいことは、それじゃないのに…。

私が親友と元カレに裏切られて、どんな思いをしたか考えて欲しかっただけなのに…。

ただ…ただ、謝って欲しかっただけなのに…。

一言だけでもいいから、謝罪の言葉が欲しかっただけなのに…」

「――もういい、よく頑張った」

その言葉と同時に、私は宇奈月さんの腕の中にいた。

「君はその友人に向かって、自分の気持ちをぶつけることができただけでもすごいと思ってる」

宇奈月さんは私の背中を優しくなでた。