恋とマシンガン

いつもは温厚な真智子が珍しく憤慨している。

2人が友達でよかったと、私は心の底から思った。

「本当にグズだよね!

親友から彼氏を奪ったあいつもあいつだけど、彼氏も彼氏でグズだわ!

彼女の親友と二股かけたうえに結婚するなんて!

グズじゃなくて、ゲスの極みだわ!」

秋は言うだけ言うと、先ほど運ばれてきたビールを飲んだ。

相当なまでに頭にきているようだ。

ダンッ!

空っぽになったビールのジョッキをたたきつけるようにテーブルのうえに置くと、
「あんなヤツ、もう友達なんかじゃねーよ!

顔も見たくなければ声も聞きたくない!」
と、叫ぶように言った。

「あっ、そうだ!

結香、お見合いしたんだって?」

真智子がきゅうりのピリ辛漬けを食べながら話しかけてきた。

「えっ、そうなの?」

秋が驚いたと言うように聞き返した。