「怜奈、また来年来るからな」

「行こう、新」

「………」

サァァ

風が吹いた。
そして怜奈の声が聞こえたような気がした。

「またね、新」

空耳かもしれない。
でもそれでも俺はー。

「あぁ、またな!」

怜奈が好きって言ってくれた笑顔で返した。
大切な幼なじみで彼女の君に。

「ずっと一緒にいるからな」

何年経っても君の隣に。
fin