「えっと………」

決めてなかったんだ………。
だけどデートって緊張したりするんだ。
私にはそんなの分からないよ。
だって付き合ったとしてもすぐに私は死ぬんだから。

「あっ、そうだ!!」

「?誰かいい人でもいたの?」

芹ちゃんの知り合いで男の子ってあんまり知らないんだよね………。

「神宮寺君と遠山君のどっちかは?」

「えっ………?」

あの二人はまずい。
だって私を一人の女の子としてしか見てないんだよ?

「俺らのこと呼んだ?」

「っ!?新、響!!」

「よっ、怜奈!おはよー」

「おはよう、怜奈ちゃん」

「………おはよう」

あれ?意外と普通だ。
もしかして昨日効いたのは何かの空耳とか?
嫌、でも………。

「ねぇ、二人とも!今日の放課後暇?」

「あっ?暇だけど?」

「僕は塾が………」