「あぁ、好きだよ。たぶん初めて会った時から」

「僕もだよ!」

俺たちは似ているのかもしれない。
初めて恋した人が同じで。
初めて会った時から好きなのも同じで。
本当………こいつだけは絶対に親友でいたい。
俺の幼なじみでもあり初めてできた友達だから。
だから俺はお前を失いたくない。
けど。
怜奈のこととなると別だ。
怜奈も幼なじみで俺の片想いの女の子。
彼女も手放せるわけがない。

「俺は怜奈を………」

どうしたいんだ?
守りたいのか?
それとも怜奈の隣にいないのか?
幼なじみとしてではなく彼氏として。
きっと俺はー。

「怜奈の彼氏としてあいつを守ってやりたい!」

「じゃあ、僕たちはライバルだね。ライバルでもあり大切な幼なじみ」

「………あぁ、そうだな」

「お互い、頑張ろうね!」

「あぁ!」

怜奈が響のところに行くのは辛いかもだけどそれでもいいから俺は怜奈に言いたい。

「君が好きだ」

ってー。