何年経っても君の隣に

「最近、ボーッとしてるから………。何かあるんだったら相談して!!」

「!」

相談………か。

「ありがとう、芹ちゃん」

「れ………」

ぱっ

「でも大丈夫だよ」

「………」

「心配してくれてありがとね、芹ちゃん」

「何で………?」

「?」

「どうして話してくれないの!?私………少しでも怜奈の味方になりたいよ!!」

ズキッ

何で………?どうしてそんな顔をするの?
私は………芹ちゃんにそんな顔をさせたくないから言わないでいたのに。
悩んでいたのに。
なのに。今、目の前にいる芹ちゃんは涙をこらえるのに必死で震えている。

「芹ちゃ………」

「お願い………頼って!!私ばっかりじゃん」

私は芹ちゃんを笑顔にしたい。
だって………私は芹ちゃんのー。

「じゃあ、放課後でいいかな?長くなるから」

「!うんっ!!」

笑った顔が見たいから。
だから本当のことを話すよ。