もう私は………長くは生きられない。

ー新sideー
怜奈が倒れた。
そう言いに来たのは怜奈の同じクラスで親友の春見さんだった。

「神宮寺君、遠山君っ!!」

バンッ

「「!?」」

「確か、怜奈の友達の………」

「怜奈が倒れたの!!早く助けて………っ!」

彼女の泣きじゃくる顔。
切羽詰まっている彼女。
それで怜奈のことが心配でいてもたってもいられずに走っていた。

ダッ

「新………!」

響の声が聞こえないくらい怜奈のことが心配だった。

「怜奈………っ」

怜奈を失うのがすごく怖い。
大切で大好きな幼なじみ。
怜奈には言えないけど俺は………

「怜奈っ!!」

怜奈のことが好きだ。
1人の女の子として………。
それはきっと、響も同じだと思う。
それでも怜奈が大切で大好き。
だから………

「待ってろよ、怜奈………!」

死なないで………!
まだ死なないで!!