それで私が二人私の世界に縛り付けたくない。
二人には………心の底から笑ってて欲しいから。
そのためには………どうしたらいいんだろう………?

「怜奈、明日学校行けるの?」

「んー、わかんない」

「わかんないって………」

「自分の体をもっと大切にしないとだね」

「怜奈ちゃん」

「?」

「早く退院できるといいね」

「うん!」

そう………。
早く退院しないと。
皆に迷惑かけちゃう。
それに病気なんかに負けたくない!!

「じゃあね」

「またね、怜奈ちゃん」

「うん、二人ともありがとう!またね!」

もう少しで6月か………。
修学旅行、行けるかな?

「………」

〈彼女の病気が予定より早く進んでいます〉

かすかに、でもはっきりと聞こえた医師の声。
病気が進んでる………。
それがどういうことなのか私にはすぐに理解することができた。