〈怜奈ちゃん………っ!!〉

ぎゅっ………

〈お母さん………ごめんなさい………ごめんなさい〉

ポロポロ

〈怜奈のせいで………私のせいで………お母さんが苦しんでるんだよね?だから………ごめんなさい〉

〈怜奈ちゃんの生じゃない!!怜奈ちゃんは何も悪くない!だからこれからも自分を責めないでね、怜奈ちゃん〉

〈………うん〉

お母さんは………頑張って笑っていた。
どんなに辛いんだろう………?
どんなに苦しいんだろう………?
お母さんの痛みを私にわけて?

スッ

「………怜奈ちゃん?」

「………お母………さん………」

「目が………覚めたのね。よかった、無事で………」

懐かしい小さい頃の私とお母さん。
あのときの苦しみや辛さなんてまだわからない。
けど………

「もう………無茶するなって言ったでしょ!!」

お母さんは………私の前では笑っている。
泣いていない。
だから………

「ごめんね、お母さん」

私も笑うんだ。