最近お兄たちの様子が少しおかしい気がする。


前より優しくなったと言うか……




それにキ、キ、キスをしてきたり……



……なんかあったのかなぁ。


もうあまり心配かけないようにしないと。




そう思って私は運ばれてきた病院食を半分くらい平らげた。


今日はゆっくりとしていることにして、自分のためにもお兄のためにも早く体調治さないとっ!




早く退院したいなぁ。


そう思いながら眠りについた。













次に目が覚めると外がもう薄暗くなっていた。


結構寝ちゃったなぁ。



ふと思うと右手に温もりを感じる。


みると優也兄が私の手を握りながら眠っていた。







…まつげ長い。

正直、優也兄だけじゃないけど、私から見てもイケメンなのにどうして彼女作らないんだろう。


モテてるはずなのに……




優「お前も鈍感なのな。」

そう言いながら優也兄はゆっくりと目を開けた。


美「……え?」


優「声に出てたよ、お前の気持ち。」


…え?いつから!?


美「ごめん。起こしちゃって。」


私は平然を装ってそう言った。

優「ん。それよりだいぶ顔色が良くなったな。」

そう私の頬に触れる手はさっきまで眠っていたからかいつもよりあたたかくて。



なぜだか私の心拍数をあげていった。