家に帰るともちろん玄関もリビングも電気はついていない。


俺はいつも通りお湯を沸かしカップ麺にお湯を入れた。



誰か居るなら晩飯くらい作るけど、1人の時は基本こんなもん。



今日の美音との事を思い出し、唇を触れた。
思い出すだけで顔が熱くなる。


駿「はぁ……何やってんだ俺。」

何も考えないように俺は勉強道具を開いた。


そしていつのまにか経った3分。
ラーメンをすすりながら参考書を眺めた。













プルルルル…プルルルル…

ちょっとラーメンが食べ終えた頃家の電話が高鳴った。




……こんな時間に誰だ。




駿「……もしもし。……っ!」


その電話は再来週父さんが日本に帰って来るという電話だった。



駿「再来週…?父さん1人??」

父『いや、母さんも一緒だよ。』


駿「どのくらいこっちにいるの?」

父『1週間くらいの予定だ。』


駿「分かった。兄貴達にも伝えておく。」





そうは言ったものの……

こんな突然に両親が帰ってきて、美音は大丈夫だろうか。


とりあえず明日は病院によって兄貴達に相談してみよう。











そんな事を頭の片っ端で考えながら勉強をしていると俺はいつしかそのまま眠りについていた。