優「駿!!」
駿「美音が…」
すぐに気を失ってしまった美音。
爪は青紫色に変色し始め、チアノーゼが出ていた。
優「落ち着け駿。とりあえず点滴を抜く。」
バタバタとする優兄のすぐ横に鈴木と言う看護師がついた。
鈴「先生チアノーゼが出ています。」
優「……挿管する。」
鈴「準備出来てます!」
優兄はどんどん指示を飛ばし、美音の病室はバタバタとした。
優「駿、びっくりさせてごめんな。」
駿「美音は……」
優「もしあれ以上薬が入っていたら危なかったかもしれない。」
駿「優兄……。俺もう少し美音のそばにいてもいい?」
優「あぁ…目が覚めたら連絡してくれ。俺は少し席を外す。」
駿「分かった。」
俺は何も言わなかった。
多分あの桜庭という看護師のところへ行くんだろう。
優兄が行かないなら俺が行くつもりだったけど。
美音にこんな思いさせてただじゃおかねぇ。