そんな私の願いなんて届くはずもなく






そのまま意識を失ってしまった私は気付けばまた病院のベッドに戻ってきていた。













ガラリ





優「美音、目が覚めた?」

美「うん…」



優「そんな落ち込まないの…熱測ろうか。」

美「うん…」





頭がぼーっとする。

きっとまだ熱は下がっていないんだろう。


外は明るくなっているけど今は何時なんだろう…



ピピピピッ

優「みせて。39.0℃かぁ…また上がってるな…」

美「……」

優「今日は駿が部活休みらしいから来てくれるって。」


美「うん…」

優「多分もうすぐ着くと思うから聴診だけしちゃおうか…」




優也兄は聴診をしてくれた。


優「美音…あまり無理するなよ。」

美「うん…」



あまり言葉が出なかった。






優也兄が回診があるからと言って病室を出ていくとすぐに看護師さんが入ってきた。